クイーンズランド州の先住民企業がネイティブ食材で業界を革新
クイーンズランド州に拠点を置くFigJam & Coは、クイーンズランド州政府の先住民族ネイティブフードプログラムの支援を受けながら、伝統的なオーストラリアのネイティブ食材と世界の味を融合させ、調味料業界に新たな価値を生み出しています。
革新と伝統の融合
FigJam & Coは、デイビッドソンプラム、タスマニアペッパーベリー、アニスマートルなどの伝統的なネイティブ食材を使った、独自の調味料シリーズを開発してきました。
また、スベリヒユやピッグフェイスといった在来植物を積極的に活用するなど、革新的な取り組みも行っています。これらの食材は、オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)の新規食品諮問委員会によって正式に認可されています。
科学的アプローチによる製品開発
FigJam & Coは、第一次産業省の食品イノベーションチームと連携し、生産体制の高度化に取り組んできました。
研究開発を通じて、以下の成果を実現しています。
・革新的な配合設計により、生産効率を最大30%向上
・ネイティブ食材と国際的な味を融合した6種類の商品を開発
・量産化試験を実施し、保存期間全体にわたる品質を検証
・2023年11月にHACCP認証を取得
先住民雇用の創出と地域貢献
FigJam & Coの成長は、先住民コミュニティにおける雇用創出にもつながっています。
同社はブリスベンのストーンズコーナー拠点において人員を拡大し、先住民が所有・運営する事業者から原材料を調達することで、アボリジナルおよびトレス海峡諸島民コミュニティへの支援を継続しています。
国際的な評価と市場拡大
FigJam & Coの製品は、さまざまな国際的イベントを通じて高い評価を受けています。
・TIQ Taste of Tropical Queensland/Taste of Queenslandでの展示
・タイで開催されたAnuga Asia THAIFEXへの出展
・シンガポールでのAusTradeビジネスプログラムへの参加
・APEC首脳会議での紹介
・欧州・アジア各地での貿易ミッション参加
これらを通じて、同社のブランドは海外市場でも注目を集めています。
未来に向けた取り組み
現在、FigJam & Coは、日本の伝統食品とオーストラリアのネイティブ食材を融合させた新商品シリーズの開発にも取り組んでいます。
今後も、技術支援、規制対応、市場開拓などにおいて、クイーンズランド州政府からの継続的なサポートを受けながら成長を続けていく予定です。
同社の製品は、すでにオーストラリア国内の大規模飲食施設への導入が進んでおり、国際的な関心も高まり続けています。FigJam & Coは、クイーンズランド州における先住民ビジネスの成功事例として注目されています。
先住民族ネイティブフードプログラムについて
先住民族ネイティブフードプログラムは、第一次産業省とアドバンス・クイーンズランドが共同で実施した支援事業です。
先住民企業によるネイティブ食材を活用した商品開発・事業化を後押しし、成長が期待される食品産業における参画機会の拡大を目的としていました。
当時、業界規模は約8,000万ドルと推定されていた一方で、先住民事業者の参入は限られており、本プログラムはその課題解決を目指して設計されました。
クレジット: Advance Queensland、クイーンズランド州政府
2025年10月2日公開。https://advance.qld.gov.au/innovation-in-queensland/innovation-stories/qld-indigenous-business-transforms-native-ingredients